なー。だから言ったじゃん。こいつに女なんかできるわけないって。
「大体、その日は親父の今度の学会の資料作りで家から一歩も出ていませんよ」 だって♪
「そ、そうですわよねー。やっぱり清四郎に良く似た別人だったんですわ」 「あははは、ゴメンねー悠理。なんか勘違いだったみたいね」 「ほら見ろ。昨日さ、こいつらったら絶対お前だって」 「や、やーねー。絶対、なんて言ってないわよ」 「そんな口ぶりだったろ」 でもま、どっちでもいいや。違ったんだしさ♪ ・・・って、なに。 なんであたい、喜んでんだよ。 あ〜、そっかw このケーキがやたら美味いからだ。 これ何処のかなー。今度買いに行っちゃお。 それに比べて昨日の晩飯・・・全然味無かったよな。 シェフのおっちゃん風邪でもひいてんのかなぁ・・・。 あたいも気をつけよ。昨日なんだか全然寝れなかったしな。 あ〜、でもホント美味い。 ンフーこいつのも食っちゃえ。
いってー。 「なにすんだよ、何も叩くことないだろ」 「昨日散々チョコを食べたんじゃないんですか?それにあんまり食い意地が張ってると"好きな人"に嫌われますよ」 「は?」 なにそれ?誰、それ。 好きな人ってなに。 チョコなんて、まだ食ってないぞ。
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ほら、見ろ。誤解じゃないか。大体魅録も美童も何勘違いしてんだか。 あたいがなんで男にチョコ作ってやんなきゃいけないんだよ。 あたいはあげたいんじゃなくて、貰いたいの。
って。 ・・・く、食うなよう。 たくっ。清四郎ってばいっつもあたいのことガキ扱いしてぇ。 クリームぐらい言ってくれりゃ自分で取るっての。 それとも、もしかしてこのケーキやっぱり食いたかったのか?
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