+++悠理嬢の場合+++


2004年2月〜3月の日記
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なんか・・・
ふふ〜ん、五代にケーキ持ってきて貰っちゃったw
清四郎どこかなー。
今日はちゃんとお前の分もあるんだぞ〜♪
って言うか、あたいとお前の分だけな。
ホントはあたい一人で食いたいぐらいだけど、昨日お前の分、あたいが食べちゃったし。
だから、みんなには内緒な〜、なんて♪
あ。いた。
「せっ・・・」
誰だ・・・あの子。
泣いてる・・・・・・。

あ。目があっちゃった。
「ご、ゴメン。お前が見えたから・・・え〜、その〜・・・・お、お邪魔さまっ」
「あっ!悠理!」

どうしよう。どうしよう。
うわー。どうしよう。
なんだ、なんだ。よくわかんないけど・・・。
逃げなきゃ。
なんか、嫌だっ。

−−−−−−−−−−

行き止まり・・・ってココ何処だ。
体育館の裏?

「悠理!」
嫌だ、顔見たくない。
あんなトコ見ちゃったし。なんかイヤだ。

「どうして泣いてるんですか」
「知るか!」
あたいにだってよくわかんないんだっ。
あたいはただ一緒にケーキ、食べようと思っただけだったんだ。

「ケーキ、食おうと思ったんだ。昨日の。・・・昨日あたいが食っちゃったから」

でも、もうきっとぐちゃぐちゃだ。
さっき、いっぱい落としたし。
う〜っ。だから、なんであたい泣くんだよお。

「僕の、だったんですか・・・・?」
「美味かったし。・・・お前、昨日あたいの頬っぺたの食べたし。食いたかったのかと思って。・・・だから、一緒に食べようと思って・・・」

あ。
「丁度お断りするところだったんですよ。だから悠理が来てくれて良かった」
「・・・うん」
「ケーキ。貰ってもいいですか?」
「でも、きっとぐちゃぐちゃだぞ?」
「見た目より、味でしょ?」
あの時も、そうだったけど。
こうしてくれるの気持ちイイ。
伝わってくる暖かさも、おっきな手もこの声も。

さっきまで、なんか嫌だったのに。
今はもういいや。
2004年2月5日(木) No.5

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清四郎氏の場合
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