ふふ〜ん、五代にケーキ持ってきて貰っちゃったw 清四郎どこかなー。 今日はちゃんとお前の分もあるんだぞ〜♪ って言うか、あたいとお前の分だけな。 ホントはあたい一人で食いたいぐらいだけど、昨日お前の分、あたいが食べちゃったし。 だから、みんなには内緒な〜、なんて♪ あ。いた。 「せっ・・・」 誰だ・・・あの子。 泣いてる・・・・・・。
あ。目があっちゃった。 「ご、ゴメン。お前が見えたから・・・え〜、その〜・・・・お、お邪魔さまっ」 「あっ!悠理!」
どうしよう。どうしよう。 うわー。どうしよう。 なんだ、なんだ。よくわかんないけど・・・。 逃げなきゃ。 なんか、嫌だっ。
−−−−−−−−−−
行き止まり・・・ってココ何処だ。 体育館の裏?
「悠理!」 嫌だ、顔見たくない。 あんなトコ見ちゃったし。なんかイヤだ。
「どうして泣いてるんですか」 「知るか!」 あたいにだってよくわかんないんだっ。 あたいはただ一緒にケーキ、食べようと思っただけだったんだ。
「ケーキ、食おうと思ったんだ。昨日の。・・・昨日あたいが食っちゃったから」
でも、もうきっとぐちゃぐちゃだ。 さっき、いっぱい落としたし。 う〜っ。だから、なんであたい泣くんだよお。
「僕の、だったんですか・・・・?」 「美味かったし。・・・お前、昨日あたいの頬っぺたの食べたし。食いたかったのかと思って。・・・だから、一緒に食べようと思って・・・」
あ。 「丁度お断りするところだったんですよ。だから悠理が来てくれて良かった」 「・・・うん」 「ケーキ。貰ってもいいですか?」 「でも、きっとぐちゃぐちゃだぞ?」 「見た目より、味でしょ?」 あの時も、そうだったけど。 こうしてくれるの気持ちイイ。 伝わってくる暖かさも、おっきな手もこの声も。
さっきまで、なんか嫌だったのに。 今はもういいや。
|
|
|