1967年松竹作品。 あの松竹唯一の怪獣映画である。
だからというわけではないのだろうが、何といきなり倍賞千恵子さんの歌う謎の「主題歌」で迎えられるのだ。
そして映画の音楽を担当されたのがいずみたく氏 監督は二本松嘉瑞氏 脚本、二本松嘉瑞、元持栄美 石田守良各氏である。
物語は宇宙から始まり、これは宇宙物なのかな、と錯覚させたりする。 そしてそういったシーンは多いのである。 UFOまで登場する。
そのUFOとの遭遇の後、宇宙から持ち帰った隕石が地球上でエネルギーを吸収して巨大化し、「大怪獣ギララ」となるのである。
ギララが大暴れ、エネルギーを吸いながらますますパワーアップしていく。 自衛隊も攻撃するが、歯がたたない。
造型は体は恐竜型であるが、頭は宇宙人っぽくて、でも宇宙怪獣であるから、まあ合格であろう。 特撮もジェット機等はチャチだが、テレビのウルトラシリーズぐらいのレベルはあったと思う。
そして何かキャラがゴジラとガメラとキングギドラを足して割ったような感じもする。 ちょっと違和感もあるが、これもいいであろう。 またすじとしてもまあいいであろう。 宇宙から物を持ち帰るというのはおうにしてあるすじなのだから。
ただこのギララが、出現するまで約一時間ほどかかっている。 これはややかかりすぎであろう。
またUFOとの関係がイマイチよくわからなかった。
突然ギララの弱点が明らかになるのも変だと思った。
怪獣物よりSFとして観るべき作品かもしれない。
キャストはまず主人公に和崎俊哉さん。 岡田英次さん、柳沢真一さん、浜田寅彦さん。 若き日の藤岡弘さんがチョイ役で出演されている。
ヒロインは原田糸子さんですが、ちょっと知りません。 もう一人外国人のヒロインが出演されていて、ペギー・ニールさん。 とてもお美しい方でいらっしゃいます。
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