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チコの二日酔い日記
2009年8月
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「ツノダ」でもなく「スミダ」でもなく、
「カクタミツヨ」さんです。
新幹線に乗るとき、駅のホームでテキト−に買った「人生ベストテン」からハマりにハマって、角田光代作品を全制覇する勢いで読んでいる。
私は小説でも音楽でも一度好きになると、その人のすべてを知りたいと思い、吸収し、受け入れてしまう、という性癖がある。
東野圭吾も桑田サンも斉藤クンもそうです。
「好き」を通り超して「惚れて」しまう。
一度惚れてしまうと、ちょっとおもしろくないものに当たっても、「たまにはしゃあないか」と許せてしまう。
(私にとって、おもしろくなかっただけやし。)
その逆で最初に読んだ本がおもしろくないと、第一印象最悪になり、辛口評価になり、2冊目以降は素直に読めない。
伊坂幸太郎、アナタはその代表だ。(あんまり腹立つから3冊読んだけど、もう絶対この人と交わることはない。なんでこんなに売れとんねん!)
そう、角田サンです。
この人の小説に出てくる登場人物はみな揃いも揃って「イケてない」。
主人公は私くらいの年ごろの女の人が多いが、ひと癖ふた癖あり、人生や恋愛が不器用な人ばかりで、読んでて暗〜く引き込まれる話もあるけど、あまりに私達と等身大で、せつなくも笑える。
文章も綺麗だし、表現豊かだし、でも会話なんかはまさに現代っ子そのままにいいかげんで読みやすい。
巧みに書かれる人間(女)の汚さや弱さやズルさが正直すぎて、自分の胸の内を明かされてるようで、ときどきドキッとする。
男が読むなら「空中庭園」なんかいかがでしょうか。
一見平凡に見える一家族の裏側の、ぶっ飛びようというか、ぶっ壊れようが恐ろしくも爽快です。
ちょっと岡崎京子のマンガにも通じてるような。
この角田サン、バックパック背負って一人で外国のどこでも旅する人で、旅のエッセイもたくさんある。
これもおもしろい。タイが一番好きだそうだ。
以前情熱大陸に出てたときに、見た目はおとなしそうな、おだやかそうな人だった。どんな人生を歩んできたんだろう?と思う。
私は田辺聖子サンも大好きで、全部読んだけど、この人はどっちかというと出来すぎてて、いつも何かをおしえてもらうという感じで読む。
角田サンの場合は、角田サンの本と一緒に不器用に成長していきたい、そんなふうに思える。






2009年8月24日(月) No.896

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