マンションの駐車場に降りたら、小学生のガキ達がサッカーをして遊んでいて、こともあろうに私のボルちゃんに向かってシュートをキメていた。 おいおいおい、コラコラコラ。 アンタら公園に行って遊びなさ〜い!と言ってクルマに乗ったけど、私も小さいころよく近所のオトナに怒られてたなぁ、と思いだした。 昔私の住んでたボロ家は、狭い道を入ったもっと狭い道に民家が並んでいて、周りはお年寄りの家が多かった。 お向いの宮川サン宅は、家の前に植木を並べてあって、私達はボールをぶつけて木を倒し、しょちゅう怒られた。 すいませ〜ん。。と謝って、宮川サンが家の中に入ったらまた懲りずにボールで遊び続けたもんだ。 たしかに歩いて10分くらいのところに公園はあったのだけど、子供は狭いところで遊ぶのが好きなんだ。それに、怒られるかも、というスリルも込みで家の前で遊ぶのが楽しかったんだろうと思う。
あるとき、宮川サンの怒りが頂点に達したのか、むちゃくちゃ怒られて、学校に言うぞとか言われて、私はかなしくなり、当時取っていた朝日新聞の読者投稿欄に電話した。 (記憶にあるけどハガキで投書ではなく、電話でテープに吹き込むのだ) 「遊んでいて家の前のおっちゃんに怒られました。もっと近くにボール遊びできる公園を作ってほしいです」 みたいなアホみたいに単純な内容だったと思う。 何日後かに、「小四 女子」の名前で私の意見が新聞に載り、さっそくおじいちゃんに報告しに行ったら「新聞に載ったんか!エライなぁ!」と言って5千円くれた。 私はそれに味を占めて、それから何か不満のネタを見つけては、朝日新聞に電話をして、いろいろな意見を留守電に吹き込んでみたけど、載ったのはその一度だけだった。 だから気持ちはわかるんやで。オトナに怒られたらつらいよな。 ・・・と思ったけど、すぐ近所に公園あるやんけ! 公園行け!
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