昨夜来たお客さん3人組。年は私より3つ上のお兄ちゃん達、そのうち二人がけっこうなサザンファンで、しばしサザン話で盛り上がった。 「この歌は泣けるよね〜!」「泣ける泣ける」と言い合ってたら、サザンファンじゃない一人が目を丸くして「歌聴いて泣くの?」と私にきいた。 その人は、もともと音楽はほとんど聴かないらしく、もちろん何かの歌を聴いて泣いたこともなく、「歌を聴いて泣く」という感覚がわからなくて不思議に思うらしい。 「歌を聴いて、何を思って、どういうふうに泣くの?」 と、とても素直にきかれ、私にしたら音楽を聴いて涙が出る、というのはしょっちゅうあることなので、逆に泣いたことがない人に不思議だった。 ひとことでいえば、何に泣けるか、という感受性の違いだとは思うが。 スポーツを見て感動して涙する人もいるだろうし、ドラマや映画を見て泣く人は多い。絵を見て涙を流した人もいるかもしれない。 私、クルマを運転しながら高速走ってて、窓にピンクと水色のグラデーションの夕空が広がってて、桑田の『風の歌を聴かせて』なんかがかかったら、もう涙ウルウルでヤバイ。 メロディそのものに泣ける曲もあるし、その歌を聴きまくってた時代の自分やそのときの出来事を思い出して泣いてしまう曲もあるし、歌詞と今の自分を必要以上にリンクさせて泣ける曲もある。 そういうことをうだうだ説明してると、一人が『夕日に別れを告げて』というサザンの超名曲を歌い出し、この曲は学生時代の帰らぬ思い出を憂う、やたらせつない歌詞とメロディで、私は自分に照らし合わせて泣くというよりは、桑田サンや原坊・サザンのメンバーの青山学院時代の、私が知るわけもない彼らの青春時代を思い浮かべては泣けるのである。 そして今現在も彼らが共に音楽を続け、トップスターでいることに感動し、この曲に泣けるのである。 桑田サンの声に、人生に、存在に涙が出るのである。 「本当にありがとう・・・生まれてきてくれてありがとう・・・」と。 まったくお人よしというか、自分の感受性に笑ってしまう。 なんせマンピー★のGスポットを初めて聴いて泣いた女である。 (今は泣けないけどね。) アナタの泣ける歌は何ですか? たまには音楽にひたって涙するのもいいよ。
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