松浦理英子『葬儀の日』読了。あれだ、えらいまぁこの作家さんの本を読むまで時間のかかったこと。私が名を覚えたのは2007年に『犬身』が出たときの新聞の書評。それにへぇ〜と思ったことはよく覚えていて、それから高原英理の少女領域のナチュラル・ウーマン評論を読み、こないだ笙野頼子との対談の『おカルトお毒味定食』を読み、やっと今回読んだのがデビュー作。SMつーか完璧だけれども破滅へとしか向かって行かないような人間関係というか、痛くて好きね。私ももうちょい若い頃笑まではそんな関係が欲しかった節がありますが、もうあんまり思わないなぁ。周りの傍観者たちと同じ目線になったというか。でも脱したとも思えないけど笑。この人は寡作な作家だしひと通り呼んで見ようと思うけど目下一番楽しみにしているのが『裏ヴァージョン』だなぁ。これは二階堂奥歯氏が引用していた「全米マゾヒスト地位向上委員会」による笑。
写真は日曜、ヘルマン・ヘッセ昆虫展を見に行った大阪市立自然史博物館にて。そんなに大きくないけど、骨格標本とかあれこれみれてうっとり。その後の乙女屋さんでジャンク品の標本瓶に出会って即決お買い上げ。ちょうど写真の真ん中の瓶くらいの大きさかな。何入れようかな〜ｖ
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