+++清四郎氏の場合+++


2004年2月〜3月の日記
2004年3月
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あぁ、みっともない。
「お疲れさん」
「全くよ。あ〜くたびれた〜」
「本当ですわ」
「ごめんー」

やっと終わりましたか、ホワイトデーも。
全く、なんて数だったんだ。
野梨子も可憐も毎年の事とは言え配るのまで手伝わされて、本当にご苦労なことですな。
しかし。
相手が女性ばかりとはいえ少し妬けるな。
二人の話だと、一応は悠理が選んだものらしいし。
尤も、自分が食べたいもの欲しいモノリストの中から選んだらしいが。
にしたって、やっぱり、ね。
・・・随分、料簡が狭いと思いますがね、自分でも。
でもこればっかりは仕方ない。
素直な気持なんだ。
ま、なるべく表面には出さないように心がけますがね。

「―――あれ?余ってる。・・・んー。魅録、お前食う?」
「クッキーか?そうだな、ってなんだよ、可憐」
「ん?どーした、野梨子も。顔色悪いぞ」

えぇ。心がけますよ。みっともないですし。


あぁ、みっともない。
・・・・みっともないが、仕方ない。

「ひっ!ゆゆ悠理!俺やっぱいいわ!それ自分で食え!」
「え〜いらないのか?これ美味いのに。清四郎、お前は食うだろ?」

・・・・・・食べますよ。もったいないですしね。
二番手ってのが気に食わないが。




「――――これ、さ。あのケーキ屋のなんだ」
なんて。

ますますもって、他の誰かにやるのは気に食わない。
だけど、ケーキじゃないからまだ今回は大目にみましょうか。
あのケーキと悠理の手作りは、僕だけにして貰いたいですけどね。



2004年3月12日(金) No.47

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悠理嬢の場合
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