+++清四郎氏の場合+++


2004年2月〜3月の日記
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ほら。そうでしょう。
やっぱりね。
悠理に手作りチョコを渡したい男なんている訳ないんだ。

「大体、昨日は別に買い物に行ったわけじゃないぞ。新しく出来たカフェがあるって言うから。なーそうだよな」
えぇ、そうよ。なんて、可憐と野梨子が頷いて。
ふん、ですよね。
他の二人ならともかく、悠理が男の為にチョコを作るだなんて、どう考えてもありえませんよ。
全く、一時でも信じてしまった僕がバカでしたよ。
おかげで論文がちっとも進まなかったじゃないか。
今夜こそ、仕上げなければ。
って・・・。僕は何をこんなにホッとしてるんだ。
イヤ、そもそも、どうしてそんなに気なっていたんだ。

あぁ、そうか。気になるのは別に不思議じゃありませんよね。何と言っても悠理なんですし。
悠理が手作りチョコを上げたい男がいるだなんて、誰でも気になりますよね。
こんな食い意地だけのヤツに、だなんて。
ハイハイ。あぁ、そうだ。そういう事だ。

なんて考えてるうちに、いつのまにかケーキが無くなっている。
向かいに座る魅録の視線を追うと、僕の隣で既に半分になっていた。

−−−−−−−−−−

って、またほらそんな所にクリーム付けて。いっぺんに頬張るからだ。
お前には頬にも口があるのか?
「悠理、誰も取りませんからゆっくり食べたらどうです?」
「これがあたいは普通なの〜」
ハイそうですか。
「こんなトコにクリーム付けて食べるが普通なんですか」
別にケーキを食べたかったわけじゃないが、味見ぐらいさせて貰ってもバチは当りませんよね。

・・・。結構甘いですね。


2004年2月4日(水) No.7

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悠理嬢の場合
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