1966年東映作品。
この時代は怪獣ブーム、まさに「戦国時代」と言ってもいいかもしれない。
東宝の「ゴジラ」大映の「ガメラ」松竹は「ギララ」日活は「ガッパ」と怪獣登場作品を発表した。
そしてこの作品は東映が怪獣を扱った作品なのである。 ただし東映作品らしく、時代劇の形態を取った。
監 督:山内鉄也
脚 本:伊上勝
撮 影:わし尾元也
特 撮:赤塚滋、国定玖仁男
音 楽:津島利章
スタッフはこの面々である。 一応歌もついている。
キャストは 主人公、自雷也(雷丸)に松方弘樹さん。 ライバルの悪者に、大友柳太朗さんと大物を起用。 ヒロインは小川知子さんで、けなげでとてもすてきです。 他に「赤影」の天津敏さん、やはり大物の金子信夫さん。
物語は両親の殿様と奥方を倒した悪い家老をその若様が仇討ちがメインである。 若様の名は雷丸といい、後に自雷也と名乗る。
いろいろな術を蝦蟇道人から習うが向こうにもその兄弟子の大蛇丸がついている。
忍法というよりは妖術といった方がいいかもしれない。 「笛吹き童子」とかいわゆる東映の昭和30年代の少年向け時代劇のノリである。
あくまでこの仇討ちと二人の対決が本線で怪獣はその一つの術なのである。 だから怪獣物というよりは時代劇として考えた方がいいかもしれない。 そうやって観るとけっこう観れると思う。
そして自雷也の蝦蟇と大蛇丸の竜がクライマックスで激闘するのである。
特撮はやや落ちるかもしれない。 物語はそれほど悪くはない。
特撮ファンは観てもいいだろうと思う。
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