二日酔い度 ★★
オレの名はジャック。 まぁオレの名前なんてどうでもいい。 ヤツらがこのビルに来てから数日がたった。 今でも思い出すといまいましいあの出来事・・・・・。
うちの常連の客が帰ろうと、ドアを開けた。 ちょうどドアを開けたときに3階からのエレベーターが開き、何かただ事ではなくどやどやと人間がもつれたように出てきた。 「ありがとうございました」と言いかけたオレの声が止まった。 ドアは開いていたので、でかい声が聞こえてきた。 よく見たら、男が二人喧嘩しているのだった。 その二人を止めようとしているのか、サルとタヌキが間に入って、パイナップル女がオロオロしている。 うちの客はヤツらを避けて立ち止まらずに帰り、難を逃れたが、ヤツらは外でしばらく揉めていた。 もう見る気もしなかった。 オレは持っていたアイスピックでヤツらを刺してやりたい衝動にかられた。 または、こいつらを全員ミクロに小さくして、シェーカーの中に入れて、振って振って振りまくって、ドロドロの液体にしてやろうかと想像した。 ニュースで、隣人とのトラブルが原因で殺人、という事件を見たことがあるが、オレはそんなバカな人間達がこの世に存在するのかと思っていた。 しかし今ならわかる。 そして、ヤツらがこの先どんな悪態を見せてくれるのかと思うと、本気で殺意を抱いてしまう。 出て行け! とっとと出て行け、ガールズバー!!! 死ねっ!!!
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