二日酔い度 ★★
このお話はフィクションであって、ノンフィクションであります。 一度ちゃんと謝りに行かねば、と出向いて、入店拒否をされた瞬間は、体が凍りつき、今まで向けられたことのない露骨な敵意みたいなものに怒りと疑問でいっぱいでした。 毎日毎回通るたびにうっとうしなぁ、と苦痛になってきました。 こっちも悪いけど、客を断るなんて!!と、屈辱でした。 そして、仲良く、とまではいかなくても、なんとか和解できたらナ〜と願う気持ちもあったのです。 そんなこんながぐちゃぐちゃになって、自分の思ってたよりもこのことがストレスになって、結構お客さんにも話してました。 ほっとき〜や、気にしなや、と言う人が大半やったけど。。 このビルに越してきたのは間違いやった、とまで思ってたから、私も相等マイナス思考というか、気にしぃというか、執念深いのか。
でも、喧嘩してるお客さんを見られた瞬間、私は諦めました。 こりゃダメだ、と。 もう相手方からしたら、こんなヤツらとかかわり合いたくないと思われてもしかたがない。 そして、おちょくってるわけでもなく(ええ、けっして。)相手方の立場になって、気持ちを想像して書いてみたわけです。 そしたら自分でも書いてて笑ってしまって、一人で笑ったら私の中です〜っと何かが消えていったのです。 腑に落ちたしね。向こうの方が毎回通られるたびにイヤやろなぁ、とか。 もし私が、静かなバーを一人でやってて、同じビルにホストか何か、ちゃらちゃらした店が入ってきて、酔っ払いに間違えてドアを開けられるわ、喧嘩するわしてたら・・・私だったら本気でアイスピック持って文句言うてるかもしれません。
何日かたって、そのバーに行ってる、という共通のお客さんも何人かいたし、最近は私達も落ち着いて酔っ払うことも少なくなったし、ドアを間違えないようにちゃんとお客さんを誘導するようになったし、時間が経てばもしかして受け入れてくれる時が来るかもしれない。 という希望は捨てずに、おとなしく1階を通る毎日でございます。 いつか仲良くなったら、この日記を見て笑ってくれるかな。 いや、その時はホンマに怒るかもしれんな〜。
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