そういえば、昨日まで私はずっと早起きをしていた。しかし昨日、一昨日の疲労もあってか、さすがに今日は五時半おきをこなすことができなかった。だが決して寝すぎることは無く、中学時代と同じ七時に起床。高校に通いだすと六時以前となるから、春休みだからといってグダグダするのは言語道断である。
さて、旅に行ったおかげで春休みの課題がいまだに残っている。明日は入学式だ、何としてでもやりきらなければならない。但し提出は月曜日なのが、入学前に終わらせるのは当たり前のことであろう。そこで私は久しぶりに図書館へと出向く。その前、図書館が開館する前にちょこっと土手を散歩してから。春休み、誰もいなくて快適な図書館も今日でおしまいだ。でも、今日はすこぶる冷え切っていた。だいたい何なのだろうか、この気象は！昨日は東京で雪も降ったそうだ。これでは春のよろこびに浸っていたかわいい虫どもも相当な打撃を受けてしまったことだろう。今シーズンの発生量に影響しそうだ。
話がそれてしまう。図書館で英語ののこりの三分の一を終わらせ、一応提出課題は終了。後は復習をすればよい。と言うことで余った時間は、旅行中に読みきれなかったファーブル昆虫記の読書に当てる。おおくじゃく蛾の記述はまことに愉快だ。
帰宅して昼食をとる。旅行記の行程を仕上げた後、革靴を買いに行く。店の前に自転車を停めて、ふと目の前の桜の樹上を見上げると、モンシロチョウよりも大きな昆虫が羽ばたいている。アゲハチョウだ！あの途方も無い冬の寒さを耐えていたのか、はたまた午前中の太陽の歓喜で目覚めたのか私は知らないが、なんと嬉しいことだろう。もうアゲハチョウは活動を始めているんだ。新年度の新しいスタートを切るまさにちょうど前にアゲハチョウを見られたというのは大きな価値を持っている。
私は革靴なんてうまれてはじめて買うものだからどんなものにしようか随分と迷った。結局、一番しっくり来たものを買った。結構高い。
その後急いで帰って、中央線の２０１系を撮りに行く。全く、昨日書いたことと矛盾してしまっているが、とりあえず課題を終わらせたので良しとしたい。それに、今日撮りに行かないと、少なくとも来週の火曜まで晴れないそうで、そのころには大部分の桜が花を落とし、夏に向けての緑色の飾りをまとうことだろう。行くとしたら今日しかなかったのだ。
しかし、どうしてこうも都合が悪くなるものだろうか。蒲田から、京浜東北線で飯田橋まで向かう。しかし、途中浜松町だっただろうか、ストップ。東京駅で京浜東北線南行が人身事故。これはたまったものではない。別に私は急いでいるわけではないが、時間は三時を過ぎている。早いうちに撮りに行きたい。お隣の山手線もストップしていたが、しばらくすると満員の乗客を乗せて動き出す。私は無理をしてまで早く行くつもりはもちろん無いので、２０９系の中で動き出すのを待つ。そこでこうだ。再び山手線もストップときた。いやはや、乗らなくて正解だった。そして間もなく京浜東北線は運転再開、快速運転なので、途中新橋で山手線を抜き去ったときの感動は大きかった。何が起こるかわからないものだ。そしてとっとと飯田橋へ向かう。
ここでもう取り返しのつかない状態になってしまったのだ。一体どうして太陽は雲隠れしてしまうのだろうか？私はわざわざ、今日は晴れていると信じて、少ない時間でも良いからと撮りに来たのだ。しかも人身事故に巻き込まれながら。それでいてこの仕打ちはひどい。でも着てしまったからにはしかたがない。とりあえず場所を変えながら撮っていく。しかし特に２０１系なんかは全くいい感じに撮れない。こればかりは自分の腕の問題だが、何だかＥ２３３系が来る回数も多い。とりあえず満足して帰ろうかとすると、なぜだか急に晴れだす、２０１系がたくさんやってくる。私が何か悪いことをしたとでもいうのか？
帰るついでに脱脂綿を買おうと何件か見てみたのだが、どうして一枚でつながっていないで何枚も小分けにされいているのだろうか？全く午後、靴を買ってからは実に無駄な時間を過ごしてしまった。おとなしく家で旅行記を完成させていた方がずっとよかった。
さあ、明日からは私にとって未知である三年間が始まる。ここからは自分の頑張り次第でどうにでもなる世界なので、充実した三年間をすごして行きたい。
それにしても、入学式が九日の人はうらやましい。そうすれば土日のどちらかに旅に出る余裕があるのに…
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