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堕天王の逝く道
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夜勤明けでぼぉ〜としています。
眠たいです、はい。
なので、小説だけ置いていきます。
なんか、ずっとこのパターンだな。
ゴメンナサイ。

・・・と思ったが、祝い事が一つあったんだっけ。

TETRYS様が冬コミに受かったらしいです!
おめでとうございます!!
http://tetb.blog94.fc2.com/

では、小説へ。


由紀子・夏樹編 1〜12話
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/yukine1.html
13話
http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=8&day=20&cat=2714datenou
14話
http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=9&day=28&cat=2714datenou
登場人物
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/cyara.html


 由紀子・夏樹編 第十五話『赤鬼発現が招く災厄の足音』 その6

 長い絨毯が引き締められた西洋風の廊下。豪華な家具や絵などはなく、シンプルに――言い換えれば、冷たく静かな廊下だ。
 進行方向から、一人の少年の姿。周りに従者が控えているが、彼女にはそんなものは見えていない。少年をまっすぐに睨みつけ、歩いていく。少年もまた、道を譲る気はないらしく、まっすぐに歩いてきた。
 お互い、三歩ほどの間を置き対峙する。少年の方が背が高いため、見下ろす――いや、見下すように彼女を見ていた。
「・・・次期当主たる私に道を譲る、そんな気はないのか、一(はじめ)」
 一と呼ばれた少年は、にやりと不気味に笑う。
「赤き瞳を持つ穢れた妖が、次期当主とな? 紅(くれない)様は、頭まで妖並みとお見受け致す」
「兄上! 言葉が・・・」
「仙児(せんじ)、下がりなさい」
 側に控えていた少年を御す。そして、不遜な態度の一をきっと睨み付けた。
「赤き瞳も持たないまま、妖の力のみを得て生まれた不完全な貴様には、当主という座よりも座敷牢の方が似つかわしかろう。そこをどけ、化け物が」
「お褒めの言葉、大変嬉しゅうございます。くっくっくっ・・・精々、頑張ってくださいまし。けれども、紅様が私に敗れるのは、この世の理です故、無駄なあがき・・・そう、蟻地獄から逃げようとする蟻の如くでございます」
 不気味な笑いを振りまきつつ、一は彼女を避けて歩いていった。その笑い声が、いつまでも耳にこびりついて、離れなかった。
2007年11月15日(木) No.390

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