今日も日記のネタは特にないので、また他のサイトへ誘導してみます。
http://www.diced.jp/~fbi/ 天使『タミフル』。 思わず吹いた(笑。 ぞうあざらし様の初音ミク!! いやぁ、いいものが見れた。
http://www.almostdeadbydawn.com/ ほとんど死んでいる様、復活。 バカみたいに漫画を更新している。 ・・・やっぱり凄いですね。 でも、私はコードギアスネタが分からない・・・。
では、今日もせっせと小説連載。 ところで、連載読んでいる人いるのだろうか?
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由紀子・夏樹編 1〜12話 http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/yukine1.html 13話 http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=8&day=20&cat=2714datenou 14話 http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=9&day=28&cat=2714datenou 登場人物 http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/cyara.html
由紀子・夏樹編 第十五話『赤鬼発現が招く災厄の足音』 その9
兄の晃との合流を避けた櫻は、浮かない顔を隠し、学校へと登校していた。教室には、櫻と数人の生徒しかまだ登校してきていない。櫻は、窓側の自分の席へと座り、頭を抱える。 分かってはいるのだ。晃が悪くはないことは。だが、彼が被害者であると同時に加害者であったという事実は代わらない。そして、櫻もまた被害者なのだ。 『赤鬼の発現』で保護された晃。櫻はこの時晃と共に、水及から事件の真相を聞いた。晃の両腕に寄生している『阿蛇螺(あじゃら)』という妖(あやかし)は、彼の前世の時に鬼神皇に植えつけられたもの。鬼神皇とは、晃が所属していた鬼神会の首領である。晃を鬼神会に誘う口実を得るために、鬼神皇が阿蛇螺を暴走させたのが、十二年前の『藤堂一家惨殺事件』の真相であった。 自己嫌悪で心が軋む。本当は、兄の晃を受け入れたい。世界でたった一人だけの肉親であり、子供の時は慕っていた優しい兄だ。でも、今まで両親の仇だと、恨み続けていた。思いとは別に、心が納得してくれない。十二年間も積み重ねてきたものが、そう簡単に消えるはずはなかった。 「櫻さん・・・?」 突然、声がかかり驚く櫻。心配そうに櫻を伺っていたのは、クラスメイトである氷女(こおりめ)沙夜だった。人が近くにいるのに気づけないほど、櫻は考え込んでいた。 「上手く・・・いかなかったんですか?」 沙夜は、概ね櫻の事情を把握している。それは櫻にとっては、不本意な事。すぐに視線を逸らし、『関係ないでしょ』と返した。 「関係なくなんか・・・ないです。だって、私は・・・!」 「関係ないのよ! 私に関わらないで!」 声を荒げる櫻に、沙夜は思わず後ろへと下がっていた。沙夜の泣きそうな顔を直視できなくて、視線を再び逸らす櫻。彼女に余裕はなかった。
良く晴れている。まだ夏の暑さを残した太陽の光が、じりじりと大地を焼く。昼休みという事もあり、さまざまな人が通り過ぎ、または運動、または休んだりしている。 日陰になったベンチの一つ。一人の冴えない男と、この季節に黒い帽子を目深く被った男が一緒に座っていた。冴えない男は、野菜ジュースを啜りながら話を切り出した。 「まさか、あなた様が生きていらっしゃったとは。驚きました。例のお話、もうお聞きになりましたか?」 「だからここにいる。お前達に協力してやる」 冴えない男が不気味に微笑む。 「それは心強い。あなた様の力があれば、百人力でございます」 「だが、勘違いするな。俺に命令していいのは、主のみ。だから・・・俺に指図する事は許さん」 殺気さえ含んだその言葉に、冴えない男の手が震えた。震える唇で、『わ、分かっております』と言うのが精一杯だった。 「まずは、仕掛けておいたものを動かす。とりあえずお前達は何もせず、じっと見ていればいい。邪魔をすれば殺す」 そう言い残して、黒い帽子の男は去っていった。冴えない男は、その背中が見えなくなると、『狂犬めが・・・』と搾り出すように呟いていた。
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