↑ 「なんちゃってバゲット」これはこれでウマイ。 蒸気はたてないわ、クープに油脂入れるわ、いんちきバゲット(笑)
ここのところ、わりと涼しい感じもあったのだけど、 昨日、今日と台風の接近の影響か、夏に戻ったように蒸し暑い。 関東は、今日は、かなり荒れそうなので 通勤、通学、お出かけの際は、お気をつけくださいね。
先日、新刊紹介した折に書き込みや、メールなどで ベーカーズパーセントの記述、大歓迎というのがとても多かった。 そして、今なお、それが続いている。かなり、複雑である。
大歓迎、というのは、もちろんよくわかるのだが 「今まで記載がなくて不便だった」というのは じつは、正直、よくわからなかった。 批判ではありません。誤解を招きそうですが率直な意見です。
というのは、このHPでは、リッチ&リーン基本生地の ベーカーズパーセントは記載していたし 仮に、その日記をお読みいただいてないとしても、 計量スプーン表記を重量に換算する作業は、 計量スプーンとデジタル秤があれば、簡単なことだ。 (基本生地は200gなので、2で割った数値がベーカーズパーセント)
しかも、一度、基本生地を、換算しておけば全レシピに適用できる。
なぜかというと、今までのくーぷのレシピの場合、 若干のバリエはあるものの、リッチ生地かリーン生地の 2パターンしかない。 だから、作るたびに、換算に困る、ってことはないはずなのだ。
それともうひとつ。 ベーカーズパーセントが気になる人、というのは ある程度、パン作りを知ってる人、ということになる。 つまり、より緻密な計量をしたい、 レシピ本の分量以上(または以下)を作りたい、 このレシピの正体を見たい、という意思のある人なわけだ。 そういう方たちは、ベーカーズパーセントの記載がなくても その意味も、求める方法も、知っているのだから、 漢字にルビをふるがごとく、直せばよいことだ。
そこから、さらに仕込み量への変換があったとて、 計算は電卓がするのだから、あまり問題はない。 そして、それだけ知識もあり、作りこんでいる方ならば、 くーぷのレシピがそもそも、 どういう方々にむけて発信されているのかも、 理解してくださっていると思っていたのだが・・・。
本を作る場合もそうだし、教室をする場合でもそうだが われわれは、常に、『対象』を考える。 その対象に、的をしぼらなくては、内容が散漫になるからだ。 教室なら主宰者がクラスを分ければいいが、本は読み手が選ぶ。 だから、読み手は、自分に合う内容のものを選ぶことが必須だ。
わたしは、パン作りに二の足を踏んでいて、なかなか 取り組めなかった方たちに向けて、今まで3冊のレシピ本を書いた。 イーストも初めて見た、強力粉を初めて買った、 そういう方たちが、自宅で、誰の手も借りず、 本だけを頼りに、初めてパンを作っても、 おおむね成功するレシピ、伝えたかったのはそれにほかならない。 ベーカーズパーセントを書かなかったのは、 単に、『対象』を考えた場合、必要性がなかったから。 その説明を入れることで、【確実に遠のく人】がいると考えたからだ。
そういう初心者に必要なのは、 まずは成功体験だと思う。作る喜び、作りあげた感動だ。 その時点では、ことこまかな理屈、理論はまだいらない。 もちろん理論は大事なのだが、それは あとから、「本人が求めさえすれば」必ず入ってくるし、 また得ようとするものでもある。 さきほど書いた【確実に遠のく人】でさえも、作り続けていけば、 ベーカーズパーセントを知る機会を得るはずである。
話が長くなって申し訳ない。 新刊でベーカーズパーセントを入れた理由は 今度は、それが必要であり、そういうレシピだからである。 対象は、これまでの3冊を作ってくださった方、としています。
今日は、感想欄でご意見きかせてください。(^^)
ベーカーズパーセント必要論は、多数のみなさんから頂戴し、 参考になりました。ありがとうございました。 今回は、計量スプーン支持派の方、いらっしゃいましたら ご意見をお聞かせいただけますか。 以前も、何人か書き込みいただきましたが、 内容は重複してもかまいません。 パン作り歴もよかったらお書き添えくださいね。枠は20件。 今後の、レシピの書き方の参考にしたいと思います(^^)
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