昨日は帰宅時点で何の予定もなく、疲れていたので今日の午前中は惰眠をむさぼって終わることになりそうでした。ところがkojeeeさんから「里山」へのお誘いが来たのでもちろん同行させてもらうことになりました。今日のお目当ては”Spring ephemeral”、春限定の昆虫たちです。 例によって訪問場所は書きませんが、最初についたところで「ミヤマセセリ」と「ビロードツリアブ」を撮影しました。アブのほうは複数の場所で見たことがあったのですが、ミヤマセセリの方は今まで図鑑の中だけの存在でした。到着当初はまだ気温が低かったせいかアブが1,2匹いた程度で、kojeeeさんも「早かったかなあ」と仰っていたのですが、しばらくしてからどこからともなくやってきて水辺に降り立ったのでした。翅はまだ乾ききっていないようで、ついさっき成虫になったような具合でしたがその分模様は完璧!
それから、去年7月に行った場所で国蝶「オオムラサキ」の幼虫探し。 幼虫はエノキを食すのですが、その葉っぱにくっついたまま地上に落下して越冬します。ですから理論的にはエノキの周りの落ち葉をめくるだけで簡単に幼虫が見つけられることになります。ですが実際はオオムラサキの選り好みは激しく、あまり太い樹の下ではダメらしいのです。マイマイカブリやオサムシよろしく、越冬場所に対する昆虫のこだわりは相当のものらしいのですが、それをひも解いて野山を散策することが冬の虫探しの醍醐味だと思います。 この辺りはたくさんいるとのことなので、何匹か持ち帰って自宅(つくば?)で育ててみることにします。
最後にウスバカマキリの卵のうがある草地へ行ってみました。それがあると知っている人が見たら不自然に見える光景だったりするのですが、ウスバカマキリを知らない人が見たら何にも感じないでしょう。そういう特殊な場所を選んで産卵するみたいです。
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まだ冬の気配が漂う陽だまりにチョウが飛び交う光景は非常に新鮮であり心が洗われる思いです。私は過去数回(1回かも)しかこの様子に立ち会ったことがないのですが、ほかの時期にほかの昆虫を見るのとは明らかに違う感傷的な気持ちになりました。この気持ちはなんだろう・・・ 3〜5月にかけて里山を巡ることは私の憧れでもあります。この時期のムシたちの可憐さを楽しめる余裕(と知識)が無かったこれまでの10数年間の遅れを取り戻すべく、つくばの里山を調べつくせればいいのですが…
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