非常に痛快でした。
・胴元(国または自治体)がこれだけ暴利をむさぼれる日本の宝くじと競馬は、ギャンブルの世界標準からすると実に異様な搾取率だという事実だけでも、我々はよく知っておいた方がいいでしょう。 ・飲食をめぐる安全性論議においては、どうしても一点突破全面展開というがごときゼロか百かの単純二分思考が日本では突如として暴走してしまいがちであり、人の安全を守るという名目のためなら行政は何をしてもいい、一刻も早くリスクをゼロにせよ、という莫迦げた議論が巻き起こりがちです・・・カラス数羽に鳥インフルエンザが確認された程度で度し難い大騒ぎとなり、ペットの病気や死まで当該官庁に報告せよ、などという実にタワけた通達を出してしまい、大量の”報告と相談”に忙殺される、という類の自縄自縛がかならず起きます(実際、起きました)・・・その結果、何件かの苦情が寄せられると、例によって事なかれ主義により、日本中の遊園地から箱型ブランコを一つ残らず撤去したり、ダイオキシンが話題になると日本の学校すべてで小型焼却炉を廃止し、その代わり幾多の有毒ガスを大量にまき散らす大型焼却炉を日本中に建てて”安心”したり、という例の悪い習慣性思考停止病がまたぞろ蔓延しつつあります。 ・「中国の赤ちゃんを二万カナダドルで養子縁組」という国際交流万歳報道と、先ほどの「中国で赤ちゃんを売買」という凶悪犯罪報道とは、その中身の本質において、いったいどこが違うというのでしょうか・・・カナダ人がからんだら「国際養子縁組み」で、中国内でだけ「人身売買」となるのでしょうか?ぜひ日本の記者のみなさまに、お聞きしたいのですが。 ・たまたま犯人が直前に「カッターナイフ殺人」のドラマを見たからと言っても、彼女以外の誰も模倣しなかったのであり、今後誰かが模倣するとすれば、それはドラマのせいではなく、むしろニュースによる周知のせいでしょう。 ・誰かを殺してやりたい、と思ったとき、それを阻止するのは残念ながら「いのちの大切さ」(性善説)ではなく、露見後の法的処遇と報道による極端な生活変化へのリアルな認識(性悪説)です。
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鳥インフルエンザで亡くなった人は、日本国内にどれだけいるのでしょうか。
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