↑ いい気になって寝ているポメ1匹。足元に転がっているのは軍手。 どうしても返したくないらしい・・・。返してくれ!
しわ、どうしてできるんだろう? 一般的にぱ〜〜んと張っていたものが、 収縮すると「しわ」ってできるのよね。 ベーグルに限らず、人間でもね(…コワっ!)
えっと、昔ね、ちょっと考えてみたことを書いてみます。
熱いオーブンから出したてのイギリスパン。 クラムのきめひとつひとつが膨張しきって、全体にぱ〜んと張ってる。 でも、一呼吸おくと、ぴちぱちと音を立ててクラストには亀裂が入る。 これは室温との温度差でパンの収縮がはじまるから。 クラムはスポンジ状組織だし、柔軟性がある。 でも、焼きたてのイギリスパンのクラストは、とても硬く、もろい。 柔軟性がない。 だから収縮についていけず、割れてしまうわけだ。 ちなみにイギリスパンのクラストが割れることは 誰も文句は言わない。むしろ 「よく焼きこまれている!」と大歓迎されているくらいだ。
一方、ベーグルはどうか?同じようにリーンな配合だ。 クラストはイギリスパンのような硬さ、もろさはない。 ハードではあるけれど、ゆでることで糊化して、 独特の「ねばり」が生まれているのだ。
だから、焼成後、収縮がはじまっても亀裂にはならない。 かといって、ゆでられ焼かれ固定されたクラストが クラムのように柔軟に収縮はしない。 結果、しわとなってしまうのではないだろうか。と。
つまりベーグルの「しわ」というのは 焼き上がり直後と冷めたときの 体積の差から生じるのではないかと仮説をたてたわけです。
だとすれば、この体積の差を小さくすれば、「しわ」はできないはず。 具体的にいうと、
ベーグルは、 【ふくらませすぎず、且つ、縮ませない。】
人間で言うと 【太りすぎす、且つ、痩せない】ってところです。 あ、それはどうでもいいか。
ま、そんなことを考えるに至ったわけです。 で、実際、その配慮を怠らないようにすると しわが、できなくなりました。
***
クラム…パンの中身。 クラスト…パンの外側。(焼き色のついている部分、耳) 糊化…でんぷんが糊状になること。
|
|
|