今日は、夜勤なので今の時間に日記。頭が本格的にフラフラしてるので、今日で一日一枚絵は終了です。私にしては、頑張ったな(大笑。いい加減、小説の方も書かないといけないしね。 まぁ、しばらくは脳を休めます。使うと痛む。
琥珀色の思い その9
翌朝、起きるとチェイチェイがいなかった。仕事に行くにしては早すぎる時間。 「なんか用事でもあったのか」 とりあえず外に出て、朝の太陽を浴びる。すると――。 「あ、おはようございま〜す!」 と、チェイチェイの声。下を見ると、チェイチェイが笑顔で手を振っていた。 「あぁ、おはよう。ん? ところで・・・」 チェイチェイは、一頭の馬と一緒だった。竹籠がくくりつけてあり、竿が数本刺してある。 「今日は、お仕事がお休みなので、サファリスさんを秘密の場所へ案内しようと思っていたんです」 「秘密の場所? そりゃいい! 連れて行ってくれ!」 気分転換には抜群だ。心躍らせて、チェイチェイの元へ走る。 「ところで、チェイチェイは馬も乗れるのか?」 「村で馬を乗れない人はいないですよ」 と、笑われてしまった。サファリスの国では、車やバイクが少しであるが普及している。馬を扱えるのは、そのほとんどが軍人か貴族である。 「少し遠いですが・・・」 「俺の事は気にするな。怪我の具合もかなりいいしな」 「はい。でも、少しゆっくり行きます。景色がとても綺麗なんです」 「そうか、任せる」 チェイチェイが馬を繰(く)り、サファリスはチェイチェイに抱きつく。チェイチェイに気恥ずかしさとかは見受けられなかったが、彼女に抱きつくサファリスはやっぱり恥ずかしかった。そして、同時に思う。チェイチェイの小ささを。 村を離れ、森の中を疾走する。獣道程度の難しい道であるが、チェイチェイは上手く馬を繰っている。 「・・・ここら辺の木は大変貴重なものなんです」 「そうなのか?」 「フォロネの木と言われていて、私たちの村の代表的な工芸品である琥珀は、この木の樹液なんです」 「聞いた事がある。てことは、ここは・・・『フォロネの大森林地帯』なのか」 「はい。私たちの村は、三千年以上もの昔からここを守ってきた一族で、現在も王様から特別な法が敷かれているんです」 サファリスも士官学校の地理で習った覚えがあった。深く暗い森は不気味に思えるが、この森はその暗さと静けさが逆にどこか神聖さを帯びている。ただの一度も、戦渦に焼かれた事のない、『神々の森』。そう謳(うた)われるだけのことはある。 大森林地帯を抜ける。すると次は果てしなく広がる草原と、その下に広がる小さな美しい湖が姿を現した。サファリスは、思わず声をあげていた。
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