あれは、大変珍しいモノだったそうでございますることですことよ・・・だったそうです。確かに、あれは凄かった。会社の後輩さんが、『世界の終わりかと思いました』と面白いコメントを。あれか、最終兵器か? 台風の影響によるもの・・・だということですが、台風といえばまた一匹いやがりますなぁ。直接的な被害はないが、明日は台風のせいで気温が35℃になるとかなるとかなるとか・・・くぇー!
http://snsnovel.com/?m=pc&a=page_o_login ↑登録しているリンクをフラフラとしていたら見つけた、オンライン小説SNSという品物。登録してみた。物好きだから、なんでも突っついてみる。しかし、あのログインで何度も弾かれるのは、凄く嫌な気分だったわ。なんの罠だ、あれは。まぁ、原因は軽く判明致しましたが。でも、原因が分かっても、他では出来る事なのに、あのログインシステムだけが弾くのは・・・? なんじゃらほい。
琥珀色の思い その13
チェイチェイは、結局戻っては来なかった。探しに行かないのも薄情に思えたが、彼女を探しに行ってしまったら、折角の決意が揺らいでしまいそうで怖かった。 チェイチェイが繕ってくれた軍服を身に纏う。いつもしっくりときていた軍服も、しばらく着ていないだけで妙に着心地が悪い。ギリアの遺品を片手に、家を出る。まわりにチェイチェイの姿はない。仕方なく、家に向かって深く頭を下げて、丘の上の共同墓地にあるギリアの墓を目指した。 「ギリア、お前の思いは必ずアニスに渡す。俺にできることなんてきっと大してないと思うが、俺はもう逃げない」 そもそもなぜ軍人になりたかったのか。それは子供の時に見た、悲惨な同じ年の子供達の哀れな躯(むくろ)を見たときに、『こんなことは間違っている』、そう思ったことが始まりだった。 もうあんな子供達や、チェイチェイのように故郷を離れなければならない子達を増やしたくはない。守っていきたい。そのためにも戦争を終わらせなければならないのだ。そして――。 チェイチェイは教えてくれた。彼女は何でもできる、何でもこなせる。色々なものを生み出す力を持っている。サファリスにはそれがない。壊す事は得意だが、生み出す事ができない。そして、知る。壊す事よりも、生み出す事の方が何倍も難しいという事に。だから――。 「もうここには来られないかもしれないから、お前も一緒に来い。一緒に帰ろう、俺達の故郷に。見せてやるからよ、俺が得た全てを」 ギリアの魂を背負い、村に背を向ける。その彼の前に、目を真っ赤に泣き腫らしたチェイチェイがいた。驚きを隠せない彼に、チェイチェイは。 「ん」 と、拳を突き出してきた。 「ん」 もう一度彼女が言う事で、何かを渡そうとしている事が分かった。拳の下に手を差し出すと、チェイチェイがようやくその拳を開いた。 サファリスの手に落ちてきたのは、綺麗なやや赤みを帯びた琥珀が埋め込まれたペンダントだった。サファリスは、それをしっかりと握り締める。 「じゃ、これをもらってくれ」 昨日捨てられたお守りを渡す。今度は素直に受け取ってくれた。顔を上げずに、大事そうにお守りを胸に抱いている。 「元気でな」 チェイチェイの頭を軽くポンポンと叩き、横を通り過ぎ歩いていく。チェイチェイは何も言わず、静かに泣いていた。
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