ホイホー! 奥さん、tenjin.beのサークル数ご覧になりました? 32ですよ、32! まぁ、100スペース募集で、32なの? もうダメダメねぇ。 ・・・・・・ ・・・ ふったえ、ふたえの、ふたえのきわみぃ〜(現実逃避中
はっ! 32スペースらしいです(いきなり。 ドヨ〜ン、としてきました。 お手上げ侍! もういいや、ボクがんばらなぁ〜い。
話変わりまして、昨日由紀子・夏樹編のプロットをせっせと立てていました。で、立てていたらいくつか、気づいた事が。 由紀子・夏樹編、今回の15話から折り返しの後半戦なんですが、14話までは、由紀子編+なにか、という感じの話だったなぁっと。後半戦を進めていく上で、必要な駒を揃えていかなければならない。聡であり、沙夜であり、椿であり、櫻であり、斎であり、神華であり。結構、由紀子・夏樹編と名を打っている割には、由紀子と夏樹の出番は多くなかったように思えます。 でも、15話からは違います。純粋に、由紀子と夏樹だけに焦点を絞って書いていけます。後半戦は、9〜12月(物語の時間軸)で展開されるのですが、この間に、晃編、京都編、帰郷編、文化祭編、竜宝玉編と由紀子編を軽く超えるだけの物語が詰め込まれているのですが、そんなのを感じさせないぐらいばっさりぶっ飛ばします。 由紀子・夏樹編は、昔書いた由紀子編のリメイクなんですが、昔の由紀子編を読んでいると、余分な油が全然ないのです。結構、明瞭に進み終わっている。それに習って、後半戦は由紀子と夏樹に絞り込んで、明瞭に書ききる所存です。 春が来るまでに全てが終わればいいなとか、思っています。
琥珀色の思い その14
それから半年が過ぎた。サファリスの姿は、ササイルムラー自治区の首都エレミスにあった。ヘミン川の戦いに敗れて以来、旗色はかなり悪かった。その結果が、首都目前までに攻め込まれているこの戦況だった。現在、エレミスにこもり必死の反抗戦が繰り広げられている。しかし補給線は二週間前に絶たれてしまった。本国からの援軍も足止めをくらっており、到着することができない。首都エレミスは、まるで地獄だった。 「・・・隊長、奴ら仕掛けてこなくなりましたね」 ずっと彼の部隊にいるグレマストンが、銃の手入れをしながら言ってくる。彼の言うとおり、ここ三日ほど敵は動いていない。嫌な緊張感だった。 「奴らもしかしたら・・・」 サファリスの軍人の感は、まさに的中した。部下の一人が、空を指差す。 「隊長! あれ、まずくないっすかぁ!?」 『あれ』と指差す先にあったものは、赤い光だった。それはぐんぐんこちらに近づいてくる。サファリスは、慌てて叫ぶ。 「メテオストライクか! 全員、とにかく祈れ!!」 広域戦術魔法メテオストライク。彼らがどう頑張っても防ぐ事ができない代物だ。出来る事は、こっちに飛んでこないようにと祈るだけ。 「かぁちゃん! もう俺悪い事しないから勘弁してー!」 「母親かよ! まぁ、神よりもありてぇかもな。おぅ、俺のマイハニー、守ってくれぇ!」 「なにがマイハニーだ! 恋人とかいねぇだろうが、ボケカス!」 「お前ら、黙って祈れ!!」 部下どものつまらない話を粉砕する。迫りくる破壊の槌(つち)。その進路が少しずつずれていくのが、サファリスにも分かった。 「祈り方、やめ! 衝撃に備えろ!」 凄まじい爆音を上げつつ、隕石が町に降り注ぐ。まるで地震が起こったような揺れが、彼らを襲った。 衝撃が収まる。サファリスの予想通り、全ての隕石は別の場所へと落ちた。メテオストライクの悪い所は、滅茶苦茶な命中精度にある。破壊力はあるが、決定的なものがない。 「奴ら攻めてきますかね?」 「数が少ない。これは脅しだ。さすがに負け戦(いくさ)の匂いがしてきたな」 敵は、サファリスがいう通り攻めてこなかった。さらに三日ほどこの緊張感が続いた後、サファリスたちの部隊にある一報が届いた。 「終結です! 各部隊は速やかにエレミスから撤退してください! 繰り返します! 講和条約が締結されました! 各部隊はエレミスから速やかに撤退してください!」 「講和・・・条約だと?」 部下の一人が、不思議そうに呟いた。 「終わったんだよ、共和国の負けだ。撤収しろ」 「しろ? 隊長はどうするんですか?」 「俺か?」 サファリスは、部下に向かった不敵な笑みを浮かべた。 「俺はすることがあるんだよ!」 サファリスは、持っていた武器を全て投げ捨て、代わりに琥珀のペンダントを手に走り出した。壊すのではなく、生み出すために――。
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