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堕天王の逝く道
2007年9月
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故に、とっても蒸し暑いです。ヤダヤダ。
昨日の話しですが、また変な夢を見ました。オーフェンの続編が出る夢もあったが(マジ期待したのに、夢オチなんて酷いわ)、もう一つは昨日までアクエリオンを見ていたせいで、ロボットものの夢。どんなロボットか、敵がどんな奴なのかは、さっぱり分からない。気配的に、現代っぽい感じで、主人公キャラは3人いたみたいです。で、まぁその三人は普通に学生で、学校に通っているのですが、その学校が敵に襲撃されて、拉致されちゃう・・・みたいな夢でした。指揮官の人は、『これで計画が進む』と言っていた所から、どうやら三人は、おとりにされちゃったみたいね。主人公が、敵側の男の人に、『そんな手を使う大人たちに・・・!』と説得されてました。
ロボットモノ、いいですなぁ。書いてみたい。一応、『復讐機』という短編のネタとかあるんですがね。魔法で動くロボットが大好き。
昔の設定で、MA(マジカル・オートマトン)というのがあって、それはマジスターという魔法の粒子を糧に動く、『魔力炉』で動いているという設定でした。もう一つ、ランクが一つ上がって『精霊炉』というのも。これは、精霊がまるまる一匹エンジンに内包されてます。魔力炉とは比べ物にもならない力を発揮するものの、精霊との契約が必要なのでパーソナルティーが強く、量産も出来ない、完全な王族とか隊長機仕様なのが、玉に瑕。


 琥珀色の思い その10

「これは・・・すごいなぁ・・・!!」
 何も遮るものがない大空に、見渡す限りの草原。馬は、少し小高い丘を道沿いに走り続ける。冷たい風が頬を優しく撫でていく感触が、とても気持ちがよかった。
「これから少し・・・難しい道を行きます」
「ん? おぉう?!」
 言うや否や、馬は道を逸れて丘をゆるやかなカーブを描きながら下り始めた。その先には、また森が見える。今度は獣道さえない。チェイチェイは、迷わずそのまま森の中へと突っ込んだ。
 さきほどの大森林地帯と比べると、なお木々の密度が高い。そのため、太陽の光もほとんど遮られておりとても暗かった。ひんやりとしたまるで洞窟の空気のような風が、体を包み込む。
 それからが凄かった。チェイチェイは馬を巧みに繰り、道なき道を踏破していく。サファリスも振り落とされまいと必死にしがみつく。チェイチェイも真剣な面持ちで、額にはびっしりと汗をかいていた。
 死ぬような思いが二十分ほど続いた後、チェイチェイは馬の速度を落とした。どこからともなく水の香りがしてきた。
「もうすぐです」
「そうか・・・とっとと、スマン、その、痛くなかったか?」
 慌ててチェイチェイの腰から離れる。思わずサファリスも頬を染めていた。
「大丈夫です。それに一緒にいるんだって・・・実感できたから・・・私は嬉しかった・・・」
 最後の方は、声が小さくなって聞き取りにくかった。しかし、サファリスは聞きなおさなかった。彼も彼で恥ずかしさで一杯だったからだ。
「森・・・抜けます。上を見上げていてください」
「上・・・?」
 チェイチェイに言われた通り、上を見上げる。馬が森を出たその時、サファリスの瞳にまばゆいばかりの太陽の光が降り注いできた。
「・・・・・・」
 言葉を失っていた。ぽっかりと開いた空から、まるでオーロラのように降り注いでくる太陽の光。それはまるで神が降臨してくる時の光のようであった。
 静かな水のせせらぎが聞こえてくる。森から抜けた先は、森の中の大きな湖だった。
「お父さんが偶然見つけたの。村の人たちも知らない場所」
 チェイチェイは馬から降り、馬を優しく労わる。サファリスも馬から降り、湖の方へと歩いていく。柔らかい地面に、足跡が残っていく。
「これは凄い・・・。生まれてこの方、これほど美しいものを俺は見たことがない」
 チェイチェイは、サファリスの反応に満足げだった。馬を木にくくり、竹籠から竿を取る。
2007年9月14日(金) No.325

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